写真の考え方

写真家はプロもアマチュアも含め、それぞれの考え方や撮影方法があります。意味の無いと思われる写真でも本人にとって貴重な一枚かもしれません。 このテキストは一つの考え方をまとめたに過ぎません。


①タイトルの重要性

写真は見るモノ・読むモノ・伝えるモノです。話すことはできません。写真にタイトルが付くとわかりやすくなります。 簡単明瞭に一言添える言葉がよいでしょう。


②写真家は黒子

この考え方は、写真作品そのものを指すものではありません。写真撮影の姿勢のことです。 撮影は常に被写体と一体であり、写真家は対象物から何かを引出すのが仕事です。写真家の想いを写すには、被写体をよく読み理解することが大切です。


人形浄瑠璃と黒子 徳島県        P. 植村正春

時の流れ 長野県   P. 辻 三郎

③写真は「足し算」で撮る

写真は「引き算」だと良く言われます。写真講評会でもトリミングが中心の講評が多いと思います。しかし、私が出した答えは「足し算」です。 たぶん多くの講師の方から異論があると思います。写真の評価を講師が決めるか写真家が決めるかの問題です。撮影時に「注視・凝視・眺める」 と確りとしたフレ-ミングで撮影する。この考え方での撮影は経験を積んだ上級者向けです。足し算の撮影とは背景に情報を写し込み、読ませる写真です。


ピエロ ニューオリンズ USA     P. 植村正春

初詣 靖国神社 東京都         P. 植村正春

④ 写真は「スポーツ感覚」で撮る

時間をかけて一人で競うゴルフは、風を読み、芝目を読み、傾斜を読み、そして力加減が結果を左右します。また、スピードが求められる卓球では考える時間 などありません。的確な反射神経だけが勝負を決定します。写真も同じく内容が勝負です。写真家は洞察力と被写体に対して、即座に反応する瞬時の読みと 反射神経が求められます。


かけっこ パリ フランス        P. 植村正春

あぶないわヨ ロサンゼルス USA   P. 植村正春

⑤ 写真の評価

このテキストをまとめるに当り一番頭を悩ましたのが「写真の良し悪しは何で決まるのだろうか」でした。 残念ながらその答えは見つかりませんでした。それは写真の価値判断を現在に置くか、歴史の記録として未来に置くかで大きく別れるからです。 評価は他人が決めるもの。写真家は、いま目の前に広がる光景を、ただひたすらに記録することだと思います。

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