主旨

このテキストは、写真学生や写真愛好家向けに表現技術としてまとめたものです。写真の勉強には撮影技術と表現技術があります。 デジタルカメラの普及に伴い、撮影で失敗することがほとんど無くなりました。むしろ、思っていた以上に写真がきれいに撮れてしま う時代です。また、通信メデアは、今、撮ったばかりの写真をすぐに発信できる時代です。写真の楽しみ方も大きく変わりました。 …とは言っても写真には想いの詰まった写真もあれば、伝えなければならない写真もあります。また、写真愛好家は趣味を生かして 作品創りを考える方も多いと思います。写真の上手、下手よりも感性や個性を生かした写真は楽しいものです。写真表現は技術として 学ぶことができます。


撮影技術は、文字通り写真を写す技術です。フイルムの時代は、写す為の勉強(撮影技術)をしながら表現技術を覚えたものです。 今日、デジタルカメラが普及し誰でも写真が簡単に撮れるようになりました。表現技術は目で見える被写体を撮りながら、その背景 にある歴史・雰囲気・想い・感情などを写し込む写真です。例えば、美味しいケーキのケーキは撮れますが、美味しいは写りません。 また、懐かしい本の懐かしいも写りません。これが表現技術です。つまり相手に写真を読んでもらう技術なのです。誰でも当たり前に 使っている形容詞の言葉です。写真をアート(個性)にするか、記録として楽しむかは写真家の方向性です。ご自分のレベルに合わせて 写真技術を学び、何を表現したいのかを見つけることが大切です。

                                         写真家  植村 正春(2012.4)







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